フライパンひとつの滋味
豚ハラミに茄子、ピーマン、キャベツ。冷蔵庫にあるありあわせの野菜を大きめに切り、強めの火で手早く炒め合わせます。立ち上る湯気と香ばしい匂い。特別な調味料など使わなくても、きちんと火を通した野菜と肉は、それだけで滋味深いごちそうになります。
人生も仕事もさまざまな巡り合わせがありますが、何はともあれ、まずは米を研いで温かい飯をしっかり食べること。自分の手を動かしてこしらえた一皿を平らげる時間が、日々の揺らぎを静かに整えてくれます。
日々のつぶやきから編む、男の自炊と住まいと開発の記録
涼やかな秋風とともに、珈琲の湯気がよく似合う季節がやってきました。フライパンで野菜を炒め、画面の中で幾何学を躍らせる。46歳、迷いながらも再び自分の手でつくり始める日々の記録です。
豚ハラミに茄子、ピーマン、キャベツ。冷蔵庫にあるありあわせの野菜を大きめに切り、強めの火で手早く炒め合わせます。立ち上る湯気と香ばしい匂い。特別な調味料など使わなくても、きちんと火を通した野菜と肉は、それだけで滋味深いごちそうになります。
人生も仕事もさまざまな巡り合わせがありますが、何はともあれ、まずは米を研いで温かい飯をしっかり食べること。自分の手を動かしてこしらえた一皿を平らげる時間が、日々の揺らぎを静かに整えてくれます。
週のはじめは、こんがりと焼いたアジの開きで質素な定食を。魚の身をほぐしながら白いご飯を口に運ぶひとときは、何物にも代えがたい落ち着きをもたらします。
食事が一段落した夕暮れ時、窓から入り込む涼しい夜風を感じながら淹れる一杯の珈琲。季節の移ろいを肌で確かめながら、深煎りの苦味をゆっくりと喉に流し込みます。
朝晩の空気がひんやりとしてきて、自然と袖を通す服も変わってきました。春に手に入れた古着のKarl Helmutのジャケットを羽織り、駅前へ買い出しへ。軽やかな色使いが、秋の散歩に程よい気分転換をくれます。
知人から譲り受けたインドネシアの伝統的なバティックシャツも、日々の暮らしに新しい風を運んでくれました。手の込んだ染めと涼しい裏地の仕立て。作り手の誠実な仕事が宿る衣服には、背筋をすっと伸ばしてくれる心地よさがあります。
日々の自炊や生活の断片と、画面に向かって生み出す制作物が入り混じっていたSNSの場を、思い切って整頓することにしました。生活の匂いとクリエイティブの実験をそれぞれの棚に収めるように分ける作業です。
これまでの画面収録動画を一つひとつ確認しながら移し替えていく作業は骨が折れましたが、整理を終えた画面には凛とした清々しさが漂います。道具や部屋を片付けるのと同じように、情報の置き場を整えることも健やかな暮らしの一部です。
かつてActionScriptで無我夢中に動くものを作っていた頃から約20年。AIという強力な伴走者を得たことで、Web上でのモーショングラフィックスの表現に再び挑む決意を固めました。自分の公式サイトの専門性に、新しく「モーション」を加えます。
p5.jsを用いて背景に生成されるランダムな幾何学模様。数式に基づいて正確に噛み合い回転する歯車や、曼荼羅のように広がる線画。かつて苦手だった数学の中で、唯一心惹かれていた幾何学のセンスが、長い年月を経てコードの上で生き生きと息を吹き返しています。
世界水準の仕事を前にして、自分の現在地に危機感を抱きながらも、恐れずに膨大な習作を作り続けています。WebGPUや3D、そして自前で構築したWebディレクトリ「FERMENt」。
AIがどれほど高度な計算を肩代わりしてくれようと、最終的に何を美しいと感じ、どこまで粘り強く形にできるかは、作り手自身の生き方とセンスにかかっています。効率化の先にある「質の向上」を目指して、今日も愚直に手を動かします。